この記事で学べること
- 棒グラフは、地域、商品、部門などの独立したカテゴリを表します。
- ヒストグラムは、20歳以上30歳未満、30歳以上40歳未満といった数値区間に分けて分布を表します。
- 棒グラフでは意図的に隙間を空け、ヒストグラムでは連続性を示すため棒を接して並べます。
- 連続変数のばらつき、偏り、度数分布を見たいときは、カテゴリを比較する棒グラフではなく、分布を表すグラフを使います。
見た目が似ていても、答える問いは異なる
棒グラフもヒストグラムも、長方形で大きさを表すため、一見よく似ています。しかし、扱う統計上の問いは根本的に異なります。
図で学ぶ
隙間もグラフの意味を伝える
棒グラフ独立したカテゴリ
ヒストグラム連続した数値区間
グラフを選ぶ前に変数の種類を確認する
棒グラフは、異なる質的なカテゴリを表します。たとえば集客経路(検索、メール、SNS)、国(カナダ、メキシコ、ドイツ)、部門(技術、営業)などです。これらのカテゴリ間に、数値として連続したつながりはありません。
ヒストグラムは、1つの量的変数を「階級」と呼ぶ隣り合う数値区間に分けて表示します。顧客の年齢、取引金額、配送時間、サーバーの応答時間などが例です。横方向は数値の軸を表し、階級幅が等しい場合、棒の高さは各区間に入る観測値の数を表します。
棒の隙間にも意味を持たせる
一般的なデータ可視化では、次のように使い分けます。
- 棒グラフでは、棒の間に隙間を設けます。カテゴリがそれぞれ独立しており、並べ替えても連続した数値軸を壊すわけではないことを示します。
- ヒストグラムでは、隣り合う棒を隙間なく並べます。数値が1つの階級から次の階級へ連続していることを示します。
並び順の考え方を分ける
本来の順序を持たないカテゴリの棒グラフなら、値の大きい順に並べ替えて最大値を目立たせられます。
ヒストグラムでは、階級の順序を入れ替えてはいけません。度数順に並べると、軸上の数値の連続性が失われます。
階級幅を慎重に選ぶ
階級幅によって、ヒストグラムから読み取れることは変わります。幅が広すぎると集まり、空白、外れ値を隠し、狭すぎると標本の自然なばらつきが目立つ山に見えることがあります。万能な階級数はありません。妥当な幅をいくつか試し、偶然の変動を強調せず、安定した特徴が見える幅を選びましょう。
- 特別な統計上の目的がなければ、階級幅はそろえます。
- 階級の境界を明記し、境界上の値を下側と上側のどちらに含めるかを統一します。
- 分布の形を判断できるだけの観測数を確保します。
- 2つの分布を比較するときは、階級の境界と軸の目盛りをそろえます。
グラフの表現を読み解く
| 特徴 | 棒グラフ | ヒストグラム |
|---|---|---|
| 入力データ | カテゴリと値 | 個々の数値の観測値 |
| 横軸 | 名前の付いたカテゴリ | 連続した数値の軸 |
| 間隔 | 棒の間に隙間 | 階級同士が接する |
| 並び順 | 値順、または意味のある順序 | 数値の順序を固定 |
| 主な問い | どのカテゴリの値が大きいか | 分布はどのような形か |
グラフ選びの最終チェック
- 各行がカテゴリ名と集計済みの値からなるなら、棒グラフから始めましょう。無料の棒グラフエディターで作成できます。
- 各行が個別の測定値なら、ヒストグラムを検討します。
- 順序を入れ替えても意味が変わらないなら、本来の順序を持たないカテゴリと考えられます。
- 中心、広がり、偏り、空白、外れ値を見せたいなら、分布を表すグラフを選びます。
- 高さが値、件数、割合、密度のどれを示すのか、ラベルで明確にします。