この記事で学べること
- 月、四半期、年など、時系列の表示には縦棒を使います。
- ラベルが長い場合(欧文で8〜10文字程度を超える場合)や、カテゴリが10個を超える場合は、横棒を検討します。
- 横棒は名前を表示するスペースを確保しやすく、ラベルの回転や省略を減らせます。
- 横棒を大きい順に並べると、直感的に分かるランキングになります。
形ではなく、伝えたいことから考える
横棒グラフも縦棒グラフも、共通のゼロ基準からの長さで値を表します。向きを変えても計算上の意味は変わりませんが、読み取りやすさは変わります。カテゴリ名、順序、値の比較を最も把握しやすい向きを選びましょう。
- 縦棒グラフ:横軸にカテゴリを配置し、値を縦方向の長さで表します。短いラベルや時系列の表示に向いています。
- 横棒グラフ:縦軸にカテゴリを一覧で並べ、正の値は右方向に伸ばします。順位の比較や長いラベルに向いています。
図で学ぶ
向きによって最初に読み取れる情報が変わる
縦棒時間は左から右へ
横棒長いラベルも読みやすく
長いラベルの比較には横棒を使う
縦棒グラフでは、利用できる横幅をカテゴリごとに分けます。カテゴリが増えるほど、ラベルに使える幅は狭くなります。たとえば北米の法人向け売上高のような長い名前は、回転、複数行への折り返し、省略が必要になります。いずれも軸を一覧しにくくします。
横棒グラフなら、ラベル用の列を確保できます。一覧を上から読みながら、少ない視線移動で棒の端を比較できます。アンケートの質問、製品名、役職名、国名、順位付けした検索語などに便利です。横棒グラフ作成ツールで試してみましょう。
情報量の目安
- 短いラベルが4〜8個:どちらの向きでも対応できます。順序の意味とページの形で選びます。
- カテゴリが8個を超える場合:通常は横棒のほうが落ち着いて読めます。値で並べ替えると、さらに比較しやすくなります。
- ラベルが長い場合:欧文なら2〜3語を超える長さが目安です。非常に横幅のあるグラフでなければ、横棒を優先します。
- モバイルでの閲覧が中心の場合:横棒を縦に並べれば、ラベルを極端に小さくせずに表示しやすくなります。
順序そのものに意味がある場合は縦棒を使う
時系列は単なるカテゴリの集まりではなく、順序自体に意味があります。月、四半期、年、工程は、通常左から右へ並べます。縦棒なら、その見慣れた時間の流れを保ちつつ、高さで値の大きさを示せます。
- 時系列(1月から12月、第1から第4四半期):縦棒を使い、時系列順を保ちます。
- 順序のある工程(認知から購入):縦棒は工程の流れを保ちやすい形式です。ただし、ファネルには別の種類のグラフが適することもあります。
- 独立したカテゴリ(製品、地域、部門):横棒を使い、順位を伝えたい場合は値で並べ替えます。
実際のグラフで横向きの配置を見る
例:横棒で示す地域別売上高
地域名を斜めにせず、読みやすく表示できている点に注目してください。
ラベルは水平で、棒は共通の基準から始まり、順位順に階段状に並んでいます。すべての数値ラベルを読まなくても、「どの地域が首位か」が分かります。
選び方の比較表を活用する
| 判断基準 | 縦棒グラフ | 横棒グラフ |
|---|---|---|
| カテゴリの種類 | 時系列、日付、順序のある工程 | 独立した項目、地域、アンケートの質問 |
| ラベルの長さ | 短いもの(欧文で6〜8文字未満が目安) | 中〜長程度(欧文で35文字程度までが目安) |
| 棒の本数 | 4〜10項目程度 | 十分なスペースがあれば5〜25項目程度 |
| 主な目的 | 順序に沿った変化を追う | 名前のある項目を比較・順位付けする |
| 向いている掲載場所 | 横長のスライド、ダッシュボード、レポートの枠 | 記事の段、スマートフォン画面、ランキング |
公開前の最終チェック
- 掲載予定のサイズですべてのラベルを読みます。傾いていたり省略されていたりする場合は、横棒版を試してください。
- 順序が時間や工程を表しているか確認し、意味がある場合はその順序を保ちます。
- 独立したカテゴリは、表の行順をそのまま使わず、伝える目的に合わせて並べ替えます。
- 基準をゼロにし、棒を区別できる余白を確保します。軸の詳しい設計方法はラベルと軸のガイドをご覧ください。
- 実際に掲載する最も狭い画面や最も小さいスライドでも確認します。